◆概要◆
かゆみがあり、かさついて亀裂が入る皮膚の炎症で、膿がでることもある。
アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎に大別される。
◆原因◆
まだ解明されていないことの方が多いためか、アトピー性皮膚炎は、
遺伝的なものが原因という説と、食生活の良否が原因という説、
またはその両方という説に分かれる。
接触皮膚炎は身近な化学製品、金属類、化粧品などにふれた部分が原因となる。
アトピー性皮膚炎の人が接触皮膚炎になることもたいへん多い。
◆悪化要因◆
ストレス。
場合によってはオイルや軟膏が皮膚を緩めて症状を悪化させる。
入浴直後にかゆみが強まることも多い。
◆効果的な主な精油など◆
カレンデュラ(キャリアオイル)、シダーウッド、ローマンカモミール、
ジャーマンカモミール、ラベンダー、ローズオットー。
じくじくする湿疹には、ゼラニウム、ジュニパーベリー。
◆精油の利用方法◆
微温もしくは冷温の湿布。手浴または足浴。お風呂。
皮膚炎が広範囲だったりじくじくしていないときは、
全身マッサージ(ストレスを軽くするために)。
皮膚炎のないところをマッサージ。問題がなければ軟膏。
ただし、精油と軟膏を使用する際は必ずパッチテストをすること。
◆使用例◆
【マッサージオイル】
カレンデュラオイル20mlにラベンダー2滴+ローマンカモミール1滴を
ブレンドしてにマッサージをする。
【湿布】
ドライハーブのジャーマンカモミール10gを熱湯500mlで10分以上抽出し、
茶こしを通してボウルに移す。そこへ1.5mlの水を加えて冷ます。
この処方の抽出液に、タオルを軽く絞って患部にあてる。
部位によって可能なら、抽出液に患部を13分くらいゆっくりつけるのも有効。
この抽出液を入浴のときに浴槽に入れて、入浴剤として利用しても効果があります。
なお、体質によってジャーマンカモミールがあわない場合は、リンデンに変える。
◆有効なハーブティ◆
ジャーマンカモミールやネトルが有効。
ステロイド剤を使っている場合は、このほかにローズヒップを加える。
◆薬草療法◆
同量のレッドクローバーとイラクサでお茶をつくる。
カモミール、チックウィードも可。
◆栄養補助材◆
イブニングプリムローズオイル500mg×6、
さらにビタミンB複合体とビタミンC500mg×2も毎日。