アジアの熱帯地方原産の植物の葉を原料とした精油の香りは独特で、
ヨーロッパでしばしば「東洋的」と表現されます。
好き嫌いが分かれますが、好きな人は病み付きになってしまうようです。
【身体へのはたらき】
食欲を抑える働きがあります。
フェイシャルマッサージでは、脂症肌や成熟肌に適しています。
とくにローズと組み合わせると効果的です。
イランイランと並んで、催淫作用を持つことでも有名です。
しかし、香りはまったく異なり、パチュリのほうに
より強い刺激を感じる人が多いようです。
【心へのはたらき】
心を落ち着け、ストレスや不安、精神的な疲労を癒します。
無気力状態に なったときに、前向きな気分を取り戻す手助けをしてくれます。
【ミニ知識】
パチュリの精油は、ワインと同じように年月とともに質と香りがよくなります。
【エピソード】
植物は、アジア地域で古くから様々な用途に利用されています。
マレーシア では虫刺されや毒ヘビにかまれたときに用いられ、
中国、日本でも薬草として利用されてきました。
お香やオリエンタル系の香水の原料としても広く使われています。
マドンナが好きな香りとしても有名で、彼女のCDの中には
パチュリの香り付けがされていたものもありました。
【英名】 Patchouli
【学名】 Pogostemon cablin Pogostemon patchouli
【科名】 シソ科
【主産地】 インド、マレーシア、ビルマ、パラグアイ、インドネシア、
アメリカ、スマトラ、ブラジル
【抽出部位】 葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【成分の一例】 パチュリアルコール、パチュレンブルセネン
【作用】 抗うつ、抗炎、制吐、抗微生物、消炎、消毒、抗毒、抗ウイルス、
催淫、収斂、殺菌、駆風、瘢痕形成、消臭、消化促進、利尿、解熱、殺真菌、
神経調整、疾患 予防、神経刺激、健胃、強壮