清涼感にあふれる香りが特徴の精油です。
ハウスキーピングにも有効で、精油は生ゴミなどのにおい消しにも使えます。
また、忌避難効果もあるので、この香りを嫌っているネズミやゴキブリ、
アリなどを寄せ付けないために使うこともできます。
【身体へのはたらき】
強く鮮烈な香りは、眠気を覚まして意識をはっきりさせたいときに役立ちます。
【心へのはたらき】
クールな香りには、心を冷静にする作用があります。
そのため怒りに苛まれたり、高ぶった心の鎮静効果などが期待できます。
【注意すること】
皮膚と粘膜を刺激することもあるので、
使用するときの濃度には、十分に注意してください。
【ミニ知識】
ペパーミントは湿気のある気候条件で良く育つので、
雨の多いイングランド産のものが格段に質が良いとされています。
交配種を含めると120種類以上あるミントには、
ペパーミント以外の精油もあります。
たとえば、スペアミントの精油は、
メントールを成分に含んでいないので非常に穏やかです。
また、ペニーロイヤルの精油は毒性が強く危険性が高いので、
通常は専門家以外は入手できません。
【エピソード】
古代ローマでは、宴会のときにペパーミントで編んだ
冠を被る習慣がありました。
これはお酒を飲んで酔いが回っているときに、ペパーミントの香りが
良い作用をもたらすことが経験的に知られていたからだいわれています。
【英名】 Peppermint
【学名】 Mentha piperita
【科名】 シソ科
【主産地】 アメリカ、イギリス、オーストラリア、イタリア、フランス、
インド、中国、スペイン、ブラジル
【抽出部位】 葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【成分の一例】 メントール、メントン、1.8-シネオール、イソメントン
【作用】 鎮痛、抗炎、抗微生物、消炎、止痒、消毒、鎮痙、抗ウイルス、
収斂、駆風、頭脳明晰、胆汁分泌促進、強心、通経、去痰、解熱、強肝、
神経調整、健胃、発 汗、血管収縮、駆虫